特殊なニッケル除去ケラート樹脂ACD-18

ACD-18は、架橋ポリスチレン骨格を基盤とした、高度に選択的なキレート樹脂です。その官能基は、複雑な溶液系、特に鉄（Fe²⁺/Fe³⁺）、銅（Cu²⁺）、亜鉛（Zn²⁺）などの一般的な金属イオンが豊富な環境において、ニッケルイオン（Ni²⁺）を効率的かつ選択的にキレート化し吸着するように特別に設計されています。この製品は、湿式冶金、電気メッキ廃水処理、バッテリーリサイクルなどの分野におけるニッケルと鉄の分離という重要な技術的課題を解決し、ニッケル元素の高純度回収と濃縮を可能にします。

製品の特徴

高い選択性：ニッケルイオン（Ni²⁺）に対して非常に高い親和性と選択性があり、特にpH3～6の範囲内では、鉄イオン（Fe³⁺）の競合干渉を効果的に克服し、ニッケルと鉄の効率的な分離を実現します。

高い吸着容量：比較的高い官能基密度を持ち、ニッケルに対する理論的な飽和吸着容量は0.8mmol/g以上（湿潤樹脂）に達します。

優れた物理的および化学的安定性：硬質スチレン-ジビニルベンゼン骨格により、樹脂は優れた機械的強度、耐摩耗性、耐酸性および耐アルカリ性を備えており、長期間の循環使用に適しています。

優れた動的性能：樹脂粒子の細孔径分布が合理的であり、物質移動速度が速く、吸着および脱着効率が高いです。

良好な再生性能：吸着したニッケルイオンは、一般的な無機酸（硫酸や塩酸など）で容易に溶出し、樹脂の再生を達成でき、サイクル寿命が長いです。